マスターになって当然という雰囲気がしんどい話
しんどい……
※この記事ではYoutube動画やnoteの有料記事などに対する意見が含まれますが、それらを批判する目的があるわけではありません。
デュエルマスターズプレイス(ほぼ)1周年のタイミングで、ランクマッチにNewDivisionとAllDivisionの区分けが実装。
それに伴いランク上昇の条件も緩和され、ゴールドランクにもジャンプアップ実装・プラチナランクにも連勝ボーナスが付与されることになった。
これまで以上にランクが上がりやすくなり、ランクマッチを楽しみやすくなったといえるだろう。
ただ、TwitterやYoutubeといったSNSなどでデュエプレの情報を追っていると辛くなることは時々ないだろうか。
「この条件ならさすがにマスター行くのは余裕」
「プラチナ抜け余裕でした」
「まだシルバー帯に人口いるの?」
マスターランク常連プレイヤーの声が胸に刺さる……。
シルバー帯だって生身の人間を相手にするのだから簡単なわけがない。ジャンプアップといっても上のランクのプレイヤーは強い。連勝ボーナスっつったってプラチナを抜けるには50個分の星を稼がないといけない。
NewDivision、AllDivision実装と同時にランクマッチ緩和が行われたタイミングで、筆者は上記のような声を普段より多く目にして、マスターに上がっているにも関わらずけっこうダメージを受けた。
ランクマッチだけがデュエプレではないし、もうちょっといろんなプレイヤーのことも意識できれば良いのに、と思う。
ただ一度マスターに上がることができると、次からは意外とすんなりマスターに上がれるようになるところはあると思う。
それが当たり前になってくるとつい忘れがちになるが、プレイヤーの数だけゲームとの付き合う距離感・遊び方があるのだ。
とはいえ、自分でネットに接続している以上は、ある程度様々な意見に触れ合うことになるのは仕方のないことだ。
しかし……しかしだ。マスター帯やレジェンド帯のランカープレイヤーがプロフィール欄のランキング上位成績や動画の連勝サムネを引っさげてカードを語っているのを見て、負い目を感じてしまう。
プラチナ以下のランクにいると、なんだか自分には発言権がないような気がしてきてしまう。
今やYoutubeで強いデッキを紹介したり、noteでデッキの回し方を有料記事で公開できる時代だ。
でも本当は、ゲームについて語ったりすることはプレイヤーなら誰にでもできることだ。
だがそこに、対戦成績という付加価値がつくことで収益化までできる時代になってきている。
やたらとネットが発達していて、自分のプレイしているゲームの情報がいくらでも手に入るなか、デュエプレ界隈も盛り上がりも感じる。が、だんだんプレイヤー一人ひとりが発信できる情報もがヒエラルキーに組み込まれすぎている気がしてならない。
ここまで書くとマスター帯のプレイヤーに悪者がいるような気になってくるが、そうではない。
今現在デュエプレで積極的に情報を発信できる人は、
マスター帯で成績を残したという実績があるから動画や有料記事を作れるのではなく、ゲームが好きで人一倍努力したから、コンテンツになるだけの情報を産むができたのだということを忘れそうになりそうだ。
ただデュエプレに限らずどんなゲームにも言えることだが、攻略情報として価値を持つランカープレイヤーが発信する情報は、時としてゲーム界隈を活性化させる。しかし、プレイヤーから発信される情報の価値が次第にインフレしていき、ランカーの意識高い情報が多くの割合を占めるようになっていくと、新規勢や復帰勢、カジュアル勢にはついていけなくなる。
例1: SR当たったけどもういらねぇw
例2: ランク100位以内に入れねぇとか意味ねぇわー
プレイヤー全体の割合からするとランカーはほんの一部でしかないが、情報発信するのがほとんどランカーだらけになってくると……そのゲーム界隈は閉塞感を増していく。
ただでさえネットは誰もが自分の弱い部分を隠そうとする心理が働くため、意識高めの情報発信になりがちだ。
こうなってきたとき、広い視野で情報を発信できるプレイヤーや、新規・復帰・カジュアルのプレイヤー自身が発言しやすい環境がないと厳しい。界隈全体がランカー同士のマウントの取り合いのような雰囲気になり、結果ゲーム全体のスケールが縮小しやすくなる。
今の時代はゲームはほとんどオンライン化し、ランキングによってプレイヤー同士が常に競い合う構造に立たされている。
もはやランキングシステムがないゲームを探すほうが難しいくらいだ。
ランクという格付けの仕掛けがある以上、プレイヤーとしてはそこに囚われやすいところはあると思う。
ランキングシステムが当たり前となり、さらにプレイヤーの攻略情報が収益化しやすくなってきていることで、本来遊びであるゲームもまた息苦しいものになりやすくなってきていると思う。
デュエプレでも、「つよい」プレイヤーが発言できるのでなく、様々な境遇のプレイヤーの意見が多く見られる環境になっていけばいいのに……と感じた今日この頃だ。