マナカーブは右肩下がり

デュエルマスターズのビートダウンデッキ愛好家がカードを低姿勢で語るWebです。

7弾ドリームメイトを愛でる(1)

まさかのSR枠獲得

デュエルマスターズプレイス第7弾カードパック「超新星爆誕-GATE OF DISASTER-」にて、ハイブリット種族のひとつドリームメイトが実装された。しかも高レアリティにドラゴンが並ぶ中、まさかの自然SR枠に切り札「独裁者ケンジ・パンダネルラ」の姿が。

個人的に紙の方で随分と長くお世話になった種族のプッシュに、テンションが上がらずにはいられなかった。ぜひともランクマッチで愛用したいと思い、ドルバロムカップ、ヴィーナスカップでNew Divisiton・All Divisionそれぞれマスター帯到達。惜しくもレジェンド帯には届かなかったものの、これから来る8弾環境でもドリームメイトのプッシュが続くようなので、改めて7弾ドリームメイトをここで考察(愛で)しておきたい。

【2021.2.13 追記】

独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍

ドリームメイトの切り札級カード。

紙からの変更点は、アタックトリガーで確実にドリームメイトを出せるようになったことと、相手からのバトル時に身代わり効果を使えるようになったこと。

紙ではヤッタルワン→バンジョー→ケンジの流れが安定したが、バンジョーが探索になり確実にケンジを呼べなくなったのが痛く、バンジョーと合わせて進化の化身も採用されることが多かった。

2ターン目のヤッタルワン、幻緑の双月、フェアリーライフのマナブーストから上記バンジョー、進化の化身を経て4ターン目前後に進化する型が多い。

ドリームメイトはドローもマナブーストもかなり不得意ながらも、ケンジの踏み倒しで確実にリソース確保ができるのが強い。殴り返しを防ぐ身代わり能力をデュエプレで得たおかげで、大型とスレイヤーを気にしなくても良くなった。……が、7弾環境中期から踏み倒したドリームメイトがたまたまケンジが割ったシールドトリガーの流れ弾が当たってしまうという事態が頻発。結果身代わり要員を失い、もれなく返しのターンで倒されてしまうことも多かった。

そのため強力なカードを踏み倒すのと引き換えにマナカーブをいじるか、序盤を安定させるために踏み倒しはついでと割り切るか……それによってケンジ・パンダネルラ1枚をとっても「攻め」と「受け」のデッキタイプが生まれたのは面白いかもしれない。

このクリーチャーの存在がやがて、「火自然という前のめりなデッキカラーで踏み倒し効果で展開していくドリームメイトデッキ」という新しいデュエマの速攻の概念を形作っていくのだと思うと、非常に感慨深い。

マグナムに能力を封じられるので、あいつは敵

大作家ゴリランボー

ほぼドリームメイト版のヴァルボーグといえるカード。 デュエプレではフェアリー・ギフトの調整によりスピードが落ちたドリームメイトの要になるか?

ケンジが引けない場合、2コストドリームメイトから3ターン目に進化して殴っていく役割を担える。

パワーアタッカー+1000のおかげで単騎突撃で地獄スクラッパーにやられることはないのが大きい。しかし、進化したことによるデーモン・ハンドによるアド損は逆に大きくなっているということは、ヴァルボーグと共通している。

また3コスト帯でぶつかるダイヤモンド・ブリザード、クイーンメイデン相手には後出しなら倒すことができるが、それらとは違いマナも手札も補充できないので、ただ相打ちを取るだけでは攻撃のテンポと1~3枚のアドバンテージを失うことになる。先行では取られるのがオチなので、ビートダウン相手には不安定さがけっこうあるかもしれない。

しかし、グレートメカオーなどの軽量ブロッカーが並ぶデッキにはゴリランボーのパワーでゴリ押しできるのがゴリ強い。苦手なカチュア相手にも、一度相手が能力を使った返しで倒せるぞと、睨みを効かせられるのが大きい。

また紙では未だ登場していない火文明のドリームメイト進化クリーチャーであり、それがデュエプレで登場するのはかなり熱い(カードリスト公開時にしれっと居てかなり驚いたのを覚えている……)。また能力の調整が絶妙であり、7弾環境で活躍しつつもこのスペックなら他の大作家と役割があまり被らず、それらの実装も十分期待できるところがまた好感度高い。

北海の暴れん坊レッド・ジャッカル

ダイナモサポートがドリームメイトサポートになって帰ってきた。コストが6になったおかげで、中速ビートでギリッギリ出せるようになった。

先行2ターン目ラルビン(手札3)、3ターン目リンパオ(手札2)、4ターン目フェアリー・ギフトからのレッドジャッカル(手札0)でシールド0にすることもできる。

(ただし4ターン目の手札が2枚しかない状況でギフトから出すのはなかなかの上振れが必要……)

パワーアタッカー効果は主にドリームメイト同士のミラーマッチやヘブンズゲート相手に輝く。が、パワードブレイカーでブレイク数が増えるのは2コストドリームメイトだけで、ケンジやもう1体のレッドジャッカル、ホップステップバッタンなど多くの主力アタッカーには見事にあと1000足りない。トライバルコミューンなどでさらに火力は上げられるが、手札消費が激しく一発勝負になるため力量が試される。

ただ、逆に2コストドリメがレッドジャッカルを出すだけでWブレイカーになり、本人が実質スピードアタッカーのようなものになると捉えることができる。……が、コスト6という重さが微妙で、ランクマッチでは早出しすると手札消費が激しくなり場の打点が揃わない、普通に出す頃にはシールドはほぼ割られているというジレンマがある。

ケンジから踏み倒しに成功する、ドリームメイトのパワーを常時+1000する囚われのパコネコやペンペン中尉が実装される、もしくは何らかの手札消費なしのマナブーストがあれば……?おそらくレッドジャッカルはまだ本気を出していない。

猛烈元気バンジョー

ドリームメイトの貴重なドローソースでありサーチ要員。

バンジョーを起点にケンジやスピードアタッカーを状況に合わせて柔軟にサーチできるのがドリームメイトの強みだったが、デュエプレの探索によって効果が弱体化……。ただしパワーが3000に上がり、除去耐性は少し上がった。

紙の方ではなるべく早く出すべく、3、4ターン目を狙うことが多かったが、デュエプレではどちらかというと攻撃を仕掛けて手札が尽きた5ターン目くらいに誰か後続が欲しいときに重宝している。除去デッキなどの盤面をとにかく焼いてくるシールド0枚の相手に、今引きのバンジョーがリンパオを連れてくるときの頼もしさったらもう……。

ヤッタルワンでマナに置いた手札を補充するのにも相変わらずシナジーするし、またケンジから踏み倒しで登場して手札1枚を確保するのも安定して強い。それでさらに追撃用の2枚めのケンジを呼んで来るというというのはドリームメイトの必勝パターンのひとつだと思う。

4ターン目に召喚して、探索にケンジが引っかからなかった場合はかなり無防備な状態になってしまうため、このために進化の化身がデッキに入るパターンも多い。紙では何でも好きにサーチできるカードだからこそ序盤に召喚され、デュエプレの探索では何を持ってきても強い後半に輝くカードになったところは興味深い。

サージェント・クワガタン

待望のブロッカー除去クリーチャーであり、火文明入りドリームメイト速攻の強み。

最大3体破壊できるが、実際のところ1体のブロッカーを倒すだけでも相当強い。ただ、ブロッカーを使ってこない相手には腐るので、ある程度環境を見る必要がある。

カードと違って「相手の最もパワーが小さいブロッカー」が対象になったため、他のクリーチャーをブロッカー化するキャプテン・ミリオンパーツや光神龍セブンス相手にギリギリ届かないこともある……。が、逆にクワガタンが破壊できるクリーチャーを相手が揃えてくれるという見方もできるので、たった1枚召喚することで相手の場を壊滅させることができる可能性をもつ、ドリームメイトの裏の切り札だと思う。

7弾でブロッカー多めのデッキは

  • 光入りドラゴン(セブンス・ペティス)
  • アウゼス(デスアルカディアやエールフリート)
  • セイントマザー(ガーディアン・グレートメカオー)
  • 青単(アクアガード)

が主力。特に青単ツヴァイランサー、グレートメカオー相手にはサージェントクワガタンを引けるかどうかで勝敗に大きく関わったようだ。

できればデッキに入れたいものの、受け重視のシールドトリガー多めの型にすると、豊富なトリガーの分スリリング・スリーの成功率が下がるためデッキから抜けてしまう。

が、これまでデュエプレではブロッカー破壊はパワー6000以下という制約を持たされることが多く、下方修正が多かった。サージェントクワガタンはコスト4のクリーチャーにしてパワー上限なしに3体まで破壊できる可能性をもつという、これまではありえないスペックをほぼ紙のまま実装されたことに意味があるように思える。

ブロッカーと速攻の関係は常に均衡を保つ調整が為されるため、今後光陣の使徒ムルムルなどの強力なブロッカーも登場する可能性は高く、そんな状況でサージェントクワガタンを無理なくデッキに組み込めるというのは、ドリームメイトの他のデッキには真似できないビートダウン適正を表しているといえるのではないだろうか。

大冒犬ヤッタルワン

ドリームメイトは同じ自然文明の主要種族ビーストフォークと役割が被りがちだが、そちらと比べると「マナブースト能力がかなり低い」という特徴がある。

ドリームメイトは4~6コスト帯のクリーチャーにも優秀なカードが多いが、火・自然デッキの自分でなかなかアドバンテージを生み出せないデッキカラーにも関わらず、自力でマナブーストがほとんどできないという弱点から、安定させるのが非常に難しい。
そのためケンジ・パンダネルラや眠りの森のメイ様などのランダムなコスト踏み倒しやフェアリー・ギフトの併用という手段でテンポ・アドバンテージを稼ぐのが主要戦略になる。

そんなドリームメイトの中で、貴重な序盤のマナブースト役を担えるのがこの大冒犬ヤッタルワンなのだ。

このカードを途中でかませることで、ケンジ・パンダネルラや猛烈元気バンジョーを早期に召喚し試合をとっても有利に進めやすくなる。もはやこのカードを最初の5枚で引けるか引けないかで、ドリームメイトの勝負は既に始まっているといっても過言ではない。

そんな重要カードにも関わらず、紙での初登場は不死鳥編の3つ後の神化編。登場時は、「むしろヤッタルワンなしで今までどうやって回してきたのか」いうほどの貴重カードだった。


ここまで書くと絶対に召喚しなければならない必須カードのように聞こえるかもしれないが……

実は、ヤッタルワンの「手札1枚をマナゾーンに置く」効果はカード枚数のアドバンテージを生み出せない火・自然の速攻デッキにはかなり重く、闇雲に使うとただただ自分の手札を先に置くだけで4ターン目には何もできず棒立ちしてしまうという弱点もある。

ここが山札からマナブーストする手段が豊富なビーストフォークが有利な特徴で、そちらは手札消費をせずにアドバンテージを稼ぐことができるから強く、様々なデッキの潤滑油として採用される。

手札にケンジ・パンダネルラやバンジョーが引けていない場合は、無理にマナブーストをせずにそのまま召喚するという選択肢もあるのかもしれない。

しかし、もし何らかの方法で手札を補充する手段が得られれば……?

進化の化身

バンジョーが確定でケンジを呼べなくなったため、マナカーブできれいにつながる進化の化身にまたもやスポットが当たった。5ターン目に進化して盤面を増やすブリザードが強いなら、ケンジを呼んでも相当強い。

2,3ターン目にドリームメイトを展開して4ターン目に進化の化身、5ターン目にケンジなら自身のパワー上昇効果のおかげでパワー6000が2体並ぶ。

自身がドリームメイトではないので、ケンジやバンジョーのサーチ先を増やさないメリットと、サージェントクワガタンやウーワンダフォーの能力の安定性が下がることのデメリットがある。

自由な旅人ベア子姫

ドリームメイトの貴重な除去手段。相手のパワー2000以下を強制マナ送りにする。

ルピア、リップ・ウォッピーなど絶対に除去したいファイアーバードを除去できる。自然版ピアラハートともいえるスペックは非常に強いが、相手に1ターンの隙をつけられるのか、使い時を見極める必要がある気がする。

大抵の場合はファイヤーバード、小型メカオー、アクアスクリュー、速攻デッキのクリーチャーは除去するメリットの方が大きいが、ドリームメイトは積極的にシールドを割るため相手のリソースが増え、逆転しやすい状況も作ってしまう。かといってシールドを割らずにそう長く展開し続けられる環境でもないので、そこがまた悩ましい。

ケンジの踏み倒しから登場すると、返しに相手のクリーチャーを除去できるのが強い。貴重なドリームメイトのシールドトリガークリーチャーでもあるので、なるべくデッキに入れてあげたい。

紙での登場時期は超次元呪文が登場した覚醒編と、7弾ドリームメイトの中ではもっとも後輩にあたるわけだが、今はこのクリーチャーの存在がドリームメイトの戦績に大きく関わってきていると思う。

キャプテン・ミリオンパーツ

ドリームメイトではないが、コストが下がって使いやすくなったブロッカーすり抜けカード。

スリリングスリーで幾分不安要素の残るサージェントクワガタンと違い、確実にブロッカーをすり抜けることができる。

ドリームメイトの種類を絞ることによってケンジの踏み倒しも邪魔せず、7弾で重宝される光のシールドトリガーと一緒に積んで光8~10枚体制も安定する。

ただしサージェント・クワガタンと比べるとデッキの除去能力は落ちること、大抵のデッキのブロッカー自体が進化元を兼ねているため除去できないことが不利になる場面も多いこと、効果が出ない相手のグレートメカオーが環境トップに存在するといった理由から、自分のデッキではいまいち採用しにくかった。

またドリームメイトのコスト4帯はバンジョー、進化の化身、サージェントクワガタン、ホップステップバッタンなどの激戦区。ミリオンパーツを入れつつ、ドリームメイトの長所である速攻能力をどれだけ下げずにいられるかというのは、デッキビルディングの腕が試される場面かもしれない。

7弾ではメカオーの必須パーツとして多くのプレイヤーを涙させてきたカードだが、ミリオンパーツも不死鳥編でコストは重いが能力は切り札級、それをデュエプレで同期のドリームメイトと共存させるのは個人的にロマンがあってすき。


その2に続きます。こちらもどうぞ!

7弾ドリームメイトを愛でる(2)